令和6年度企画展 幽学と子育て―その生長したること 松がごとく―
荒廃した農村の復興、そして恒久的な存続は幽学の教えを請うた名主や農民たちの切なる願いでした。その願いの実現のためには、次世代の育成、すなわち子どもたちの養育は欠かせないもので、幽学は強い関心を持ち、子どもを別の家庭で養育する換子(かんし)教育に代表される様々な仕法を行いました。本企画展では、幽学の行った子育てにまつわる取り組みを紹介します。
 
開 催 期 間 令和6年10月19日(土)から令和7年2月16日(日)まで
会   場   2階企画展示室
休 館 日  月曜日・祝日の翌日・年末年始(12/28〜1/4)
ご 注 意  11/4(月・祝)、1/13(月・祝)は開館します。
         11/5(火)、1/14(火)、2/12(水)は休館します。
 


『微味幽玄考 子育編』

幽学手製と伝わる鯉のぼり(紙製)
 
子供仕込心得(年代不明)
換子教育にあたる門人への心得書
「子供仕込心得」現代語訳
○家中の者が預かる子を可愛がり、人目をしのんで涙が出る程の愛情を持たなければならない。
○だんだんと月日が経つにつれ、可愛がると、気ままになってくるが、その気ままな様子を面白がれるようになること
○男15歳、女13歳までには、何事についても一人前になるように心がけさせること。
○すべての物事を口で教えれば、口で覚えるので、とにかく行いをもって教えること。家中の者や、仲間の話などを聞かせたり、一言二言は口で教えてもよい。
○食事については、腹がケチにならないよう心がけること。中途半端なものはいけない。また、赤飯や餅など、家内中ばらばらに出すのはよくない。食事の支度をするときも、人目をしのんでつまみ食いはせず、必ず人のいるところですること。



全文はこちらから(PDF版:314kb)
 
 
      
左:紐解之心得   右:元服了簡定
それぞれ7歳、15歳の節目に渡された心得書

企画展チラシ


 


チラシデータはこちら(pdf版:2,133kb)


展示室のようす


1
2025/1/8更新
 
home 展示室にもどる


大原幽学記念館 〒289-0502 千葉県旭市長部345-2 Tel0479-68-4933
Copyright (C) Ohara Yugaku Museum. All Right Reserved